日本作業科学研究会 第26回学術大会のご案内


日本作業科学研究会 会員の皆様へ

日本作業科学研究会 第26回学術大会のご案内です.
今年は以下の日程で,大阪府での現地開催を予定しています.

〈テーマ〉人と人とをつなぎ,共生を可能にする作業

〈日時〉2023年10月7日(土),8日(日)  チラシ

〈場所〉森ノ宮医療大学(大阪市住之江区南港北1丁目26-16)

〈開催方式〉現地開催予定
※新型コロナウイルス感染症拡大の状況により,開催方式が変更となる場合があります

〈大会長〉横井賀津志(大阪公立大学)

〈演題登録〉
・仮登録:2023年3月頃
・本登録:2023年4月頃 より開始予定
 (仮登録をせず,本登録のみでも可.仮登録では,ぜひ発表の意思表明をお願いいたします!)

〈大会長コメント〉

今大会のテーマについて,決定した経緯と大会長の想いをお聞かせください
作業は生きるために不可欠であり,人間の基本的ニーズです.生産的で意味のある作業を育むことは,人や社会への所属にもつながります.作業療法の実践は,意味ある作業に参加することで,作業遂行と健康を改善できるという前提に基づいています.すなわち作業は,健康の決定要因であり,個人のみならず社会問題にも働きかけることが出来ます.1998年にBaumとLawは,「作業療法の専門性は,暴力や虐待,ホームレス,貧困,不慮の事故,失業,社会的差別など,健康や作業参加に影響を与える様々な社会問題に対応し,解決を支援する前例のない機会を持っている」と提言していました.25年余りが経った今,その機会を十分に活かすことが出来ているだろうか.今回,個とコミュニティの作業を今一度振り返り、作業の健康への貢献、そして社会的問題に対して作業を基盤とした共生をキーワードとして展開していきたいと思います.

今大会は久々の現地開催を予定しています.大阪の魅力を教えてください
大阪は,「商人のまち」として栄え,建前や権威に縛られない大阪商人の気質が町の文化を生み出し,自由闊達な大阪の雰囲気をもたらしました.人と物流に不可欠な運河や川,橋も豊富で「水の都」としても有名です.また,「お笑いの芸能文化のまち」としても名を知られています.芸能文化のみならず,大阪人の生活の中に,暮らしのぶりの中に「笑い」が織りこまれています.そして,日本を代表する「モノづくりのまち」でもあります.日常の暮らしに欠かせない技術から世界的な最先端技術まで,幅広い技術がこの大阪の地には存在します.この地で,前例にとらわれない自由でユニークなディスカッションを織り込み,新しい作業の架け橋をかけ,作業づくり(作業の知識と技術)に結び付けたいと思います.

大会長にとって,”共生”とはー
作業の種々の特性(形態,意味,機能,基質)や作業に伴う役割などが,人と人をつなぎ合わせ,つなぎあった人がさらにつながり,居場所やコミュニティを形成する.一方で,コミュニティが行う作業の特性を知ることで,人を織り込むことも実現できます.個とコミュニティのニーズを特定し,ニーズを解決するために個の作業,コミュニティの作業を用いる.個の作業からコミュニティへ,コミュニティの作業から個への循環が作業を基盤とした共生につながる.共生は、作業を基盤に,多様な主体が参画し,人と人,人とコミュニティ、人と資源がつながることで,一人ひとりの暮らしと生きがい,コミュニティをともに創っていくプロセスだと感じています.

参加者へのメッセージをお願いします
大阪の地で,6年ぶりの開催になります.皆さまと協働して作業を基盤とした共生を考える大会にしたいと思います.参加をお待ちしております.

日本作業科学研究会 第26回学術大会
大会長 横井賀津志


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